作家さんのメッセージ

第1回 工藤 直子さん2009年6月

第1回 工藤 直子さん

『のはらうた』や『ともだちは海のにおい』などで人気の詩人、工藤 直子(くどう なおこ)さんからメッセージが届きました。
たくさんの楽しい詩やおはなしは、どのように生まれてくるのでしょう?


【プロフィール】
1935年台湾生まれ。お茶の水女子大学中国文学科卒業。コピーライターとして広告代理店に勤務後、創作に専念。動植物や風景を主人公にした詩や童話を中心に、エッセイ・翻訳の分野でも活躍中。少年詩集『てつがくのライオン』で1983年日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』で1984年サンケイ児童出版文化賞、『のはらうたV』で2008年野間児童文学賞受賞。他に、詩集『のはらうた』Ⅰ~Ⅳ(童話屋)、『あいたくて』(大日本図書)、童話『ともだちは緑のにおい』(理論社)、絵本『あいうえおおかみ』(小峰書店)、エッセイ集『まるごと好きです』(筑摩書房)、『象のブランコ―とうちゃんと』(集英社)等。

ちいさなおともだちへ(幼児〜小学校低学年対象)

みなさんこんにちは くどうなおこです
わたしは ちいさいころ
とんぼや ちょうちょを おいかけたり
すなあそびをしたりするのが すきでした
だからかな おおきくなってから
まわりにいる いきものたちや
おひさまや かぜの きもちになって
うたをつくるのが すきになりました
たとえばね ちっちゃなへびが
にょろにょろ・こんにちは とやってきたら
その「へび」のきもちになって
うたをつくるんです
こんなふうにね・・・
・・・・・・・・・・・
   あいさつ   へびいちのすけ


さんぽを しながら
ぼくは しっぽに よびかける
「おおい げんきかあ」
すると むこうの くさむらから
しっぽが ハキハキ へんじをする
「げんき ぴんぴん!」
ぼくは あんしんして
さんぽを つづける
・・・・・・・・・・・・・
こうやって「うた」にすると
ちょっと こわいな と おもっていた
へびくんと なんだか「ともだち」に
なったきがするんです。
あなたは なにがすきかな?
たんぽぽ? だんごむし? それとも
かぶとむしくんかな?
みんなも「なにか」になってみて
「うた」を つくってごらん
きっと おもしろいよ


ちいさなおともだちに紹介したい本・・・
絵本『もりのなか』マリー・ホール・エッツ作(福音館書店{ふくいんかんしょてん})

10代のみなさんへ

こんにちは、くどうなおこです。
小さいころから(ことばって面白いなあ)と思っていました。ひらがなや漢字のカタチの面白さや、「ことば」それぞれの持っている音のひびきなどがね。
だからよく絵本やお話を、声に出して読んでいましたよ。いまでも「朗読」して、みんなに聞いてもらうのが好きです。
そして、いつのまにか「詩」を書くのが好きになり、いろんな詩の本をつくるようになりました。
それを読んだ皆さんが「こんなのを書いたよ」と自作の詩を送ってくれますが、みんなうまいなあ!
私が(自分でも詩を書いてみよう)と思ったのは中学生になってからでしたから、小学校の皆さんの詩を読むといつも、ステキだな、すごいな、とびっくりします。
皆さんが、ことばを楽しんで詩を書いてくれたら嬉しいな。そして朗読して、どうぞ、まわりのみんなにも聞かせてあげてね。


小学校高学年以上のおともだちに紹介したい本・・・
『詩ってなんだろう』谷川俊太郎(筑摩書房)

みんなのおたより

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